新郎に人気なタキシードの色の一つに、ネイビーがあります。 落ち着きがあり知的に見える反面、一歩間違えると来賓のように見えてしまいがちです。 せっかくの晴れ舞台の主役なので、ネイビータキシードをクールに着こなしましょう。
大人の男性に人気のネイビー
実は大人の男性にネイビーという色は、非常に人気があります。ヨーロッパでも、指導者階級のひとたちは、かならずネイビ-のスーツを持っていると言われるほどです。なぜネイビーはそのように人気があるのでしょうか?
青は冷静で知的な印象を与える
心を落ち着かせる効果があると言われるネイビーですが、内面的なものだけではなく、外見的にも知的で爽やかでクールな雰囲気に見えます。
また、誠実さも醸し出す色目なので『信頼できる誠実な人』といった印象を与えてくれるでしょう。スーツでネイビーが基本色であるのは、こういった理由もあるのでしょう。
結婚式でネイビーの礼装をどのように着こなせれば、相手方の親族やゲストの人々に好印象を残せるのでしょうか。正統派の雰囲気とお洒落なムードやエレガンスが備わった、ネイビーのスタイルのコツを見ていきましょう。
ネイビーこそ着こなしが大切
ネイビーは前述のように普通のスーツにも多い基本色なので、タキシードとして着る場合には、相当着こなしにこだわる必要があります。
なおざりなコーディネートであれば、結婚式場の中でその他大勢のように埋もれてしまいます。そうなってしまうくらいであれば、白か黒を選んだ方が良いでしょう。
そうならないためには、ネイビーを着る時のポイントをしっかりと押さえなければなりません。
たとえば、白の小物やパイピング、テーピングなどを使ってマリンイメージの爽やかなタキシードスタイルにしたり、赤と白とをうまく使ってトリコロールのイメージを出したりと、一般のゲストとは差が出るように工夫しましょう。
ネイビーのタキシードの特徴
黒や白のタキシードはよく目にしますが、ネイビーのタキシードとはどういうものなのでしょうか。特徴を確認しておきましょう。
濃紺の場合はフォーマルでも使用可
濃紺色、つまり『ミッドナイトネイビー』と呼ばれる漆黒に近いタキシードは、ヨーロッパでもフォーマルに準ずる装いとして認められます。
チャコールグレーもその感覚に近いのですが、ネイビーの方がよりフォーマルと思われるようです。ネイビーフォーマルという言い方はあっても、グレーフォーマルとは言わないことからも分かるでしょう。
黒に近いネイビーは、清潔感や誠実感、優雅さ、知的さといった品格あるよいイメージを兼ね備えた色なので、フォーマルシーンに通用するのかもしれません。
襟元は2種類、色は光沢のある黒など
ネイビータキシードの襟型は2種類あります。『ショールカラー』というヘチマ襟とも呼ばれる丸くなった襟と、『ピークトラペル』という剣先襟とも呼ばれる先が尖った襟です。
タキシードの襟は『拝絹(はいけん)』といって身頃と違うシルクを使いますが、色目は同色・同系色もしくは黒の場合も多いです。身頃よりも煌びやかな光沢がある襟になります。
蝶ネクタイやその他のアイテム
ネイビーのタキシードには、以下のようなアイテムを合わせましょう。
- 黒かネイビーのシルクの蝶ネクタイ
- カマーバンド
- カマーベスト
- ポケットチーフ
- カフリンクス
- 白のウィングカラーシャツや胸にプリーツ入りのドレスシャツ
ネイビーや黒、白など、ネイビーのタキシードに合う色目のアイテムを選んで、スマートにまとめましょう。
結婚式でのネイビーの着こなし方
結婚式でネイビーのタキシードを着用する場合の、着こなし方はどういうものでしょうか。詳しく見ていきましょう。
王道のスタイルは青で統一
黒のタキシードに黒無地の蝶ネクタイとカマーバンドのスタイルがタキシードの着方の最上級です。
黒がそうであるように、ネイビーフォーマルとしてのタキシードを着る時も、それにならってネイビーで統一するのが王道の考え方です。
シャツやポケットチーフ、手袋は白として、それ以外のものはすべてネイビー系で統一すれば、涼やかでオーセンティックでもあり、クールでお洒落な出で立ちになるでしょう。
靴はタキシードの定番、黒が基本
靴は黒を基本と考えましょう。ネイビータキシードなので、ネイビーエナメルのオペラパンプスという選択肢もありますが、フォーマルの基本からいえば、やはり足元は黒のエナメルのオペラパンプス、もしくは黒のエナメルシューズで合わせのがおすすめです。
カジュアルな場所なら茶色もアリ
カジュアルパーティのような夜会であれば、許容範囲が広がります。
その場合は、通常のフォーマルの場ではNGである、遊び心を演出する茶系統の靴でも大丈夫です。ただし、ライトブラウンは明る過ぎるので、ミディアムかダークのブラウンが妥当です。
お色直しやパーティでのオシャレコーデ術
結婚式のお色直しやパーティなら、思いっきりお洒落なコーディネートで臨みたいものです。ネイビータキシードを使った、オシャレコーデのヒントを紹介します。
ベストを変えてみる
ネイビータキシードを、セオリー通りの着こなしをして、その上でベストだけを遊び心があるものに変えるというテクニックは効果的です。
例えばきれいなブルー地に白い窓枠柄の格子柄、ウィンドペインチェックの入ったベストなどを合わすと、色目はネイビーとブルーでワントーンのまとまりを見せつつ、チェック柄が洒脱感を醸し出して、とてもお洒落です。
チェック以外にも同色織り柄のペイズリーなどもシックでよいでしょう。ブルー以外でも、思い切った鮮やかな色のストライプもOKです。
シャツのカラーチェンジ
次に、ドレスシャツだけを変えてみましょう。たとえばデニムやダンガリーのシャツを合わせてみたいものです。
シャツのデザインはウィングカラーがあれば大変面白いですが、なくても大丈夫です。普通のデニムシャツに蝶ネクタイを合わしてしまいましょう。
トーンはブルーで統一感はあって、しかし異素材も異素材、デニムあるいはダンガリーというハード目な素材のシャツが入るものだから、アンバランスとバランスの狭間で、絶妙な都会的カジュアルテイストのパーティカジュアルに変身します。
また、普通のコットンブロードで、パステルカラーのシャツにしてもよいでしょう。ベビーピンクあたりの淡い色目にボルドーの蝶ネクタイとカマーバンドでキメるのです。
アスコットタイや柄ものにも挑戦
他にもアスコットタイで合わせるのも、非常に垢抜けています。その場合はシャツの内側で締めるのではなく、ウィングカラーシャツの立ち襟に巻きつけるパターンで締めれば、惚れ惚れするぐらいの伊達男の着こなしになります。
あるいは、タキシード自体の柄物にトライするのもよいでしょう。タキシードの場合、柄物といっても色付きの柄ではなく、同色で織り柄になった『ジャカード』や『ドビー』になります。シックと煌びやかが同居する粋な服装です。
そしてその2つの組み合わせもアリです。ジャカードのミッドナイトネイビータキシードにシルクのボルドー色のアスコットタイなど最高ではないでしょうか。
まとめ
ネイビータキシードについての基本情報をお届けしました。新郎や少しカジュアル要素のあるパーティなどで、威力を発揮するネイビータキシードは、洒落た着こなしの選択肢がたくさんあります。機会があればネイビータキシードという大人の優雅なお洒落にトライしてみましょう。
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