結婚式をあげる時に多くの男性が悩む項目の一つが、タキシードをレンタルするのか自分でオーダーして用意するのかでしょう。それぞれコストも満足度も違うので悩むところです。そんな方のため、オーダーとレンタルを比較しながら、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
タキシードをオーダーにするメリット
タキシードをオーダーにするメリットは、実は多くあります。レンタル費用や既製品の購入と比較して、どちらが自身に合っているか選びましょう。
まずは、オーダーでタキシードを仕立てるメリットを、具体的に紹介していきます。
自分にピッタリなサイズ
オーダーでタキシードを仕立てる最大のメリットは、自分にピッタリと合ったサイズに仕上がるということです。既製品を買う場合やレンタルなどでは、なかなかそうもいきません。
また、仮に既製品のサイズがそこそこ合っていても、背中のツキじわや、前身頃のタスキじわなど、そのひとの体型による部分的な見た目の不具合が出ることがあります。
オーダーであればそれを体型補正をかけて修正や緩和ができます。身体に合っていると、見た目だけではなく着心地も快適です。特にタキシードのように、それ自体が堅いフォーマルな場で着用するものには、快適な着心地が求められます。
こだわりの生地とデザイン
タキシードをオーダーする場合、まず生地にこだわることができます。一見同じように見えても、比べると全然違うものです。触ってみて、顔映りも考えて吟味し、納得のいくものを選べるのはオーダーならではの贅沢でしょう。
また、オーダーであればデザイン面でも好きなものを選べます。タキシードに使われるデザインは何種類かありますので、自分のイメージに合うもの、似合いそうなもの、個性的なものを選べるメリットはレンタルにはないものです。
実はコストパフォーマンスに優れる?
オーダーは高いというイメージがあるかもしれませんが、実はそうでもありません。フルオーダーならともかく、パターンオーダーやイージーオーダーであれば、最近では既製品との差は小さくなっています。
普通のスーツでは、オーダーしても3万円程度から作れるほどです。オーダーの需要が増えるに従って、コストダウンされています。
タキシードは、普通のスーツと同じようにはいきませんので、それに見合う生地と仕様が価格に反映されますが、それでも5万円ほどから作れます。あとは生地と仕様のこだわりによってランクが上がっていくのです。
オーダーするデメリットとは
もちろんオーダーにデメリットが無いわけではありません。しかし、それを分かった上で対処すれば、致命的なデメリットにはなりません。
納品まで時間がかかる
やはりそのひとのために裁断から縫製まで、一からなされるので、イージーオーダーの場合でも1〜2ヶ月の期間は必要です。余裕をみて3ヶ月ほど前には注文しておく必要があるでしょう。フルオーダーの場合は、さらに余裕を見なくてはなりません。
しかし、挙式のスケジュールなどは、もっと前から決まっているので焦る必要はないでしょう。式の日から逆算しておけば問題ありません。ただし、仕立て上がってから補正が入ることもあるので、少し余裕を見ておく必要はあります。
結婚式場によっては持込料が発生する
結婚式場によりますが、そこが提携する店以外でレンタルあるいは購入したものを、挙式やパーティに持ち込んで使用するために、費用がかかることがあります。これは『持ち込み料』と呼ばれるものです。
自前のタキシードやドレスにも3〜5万程度、持ち込み料がかかる場合があるのです。極力コストを節約したい場合は、式場を選ぶ際に持ち込みの可否やそれにかかるコスト、ルールの確認や交渉をしておくとよいでしょう。
オーダーとレンタルの違い
タキシードをオーダーで作るかレンタルするのかは、そのひとの価値観や都合、事情もあるので正解はありません。コストや挙式のときの見映え、満足感に大きなこだわりがない場合は、レンタルが手軽でしょう。
それらにこだわる人にとっては、ポイントは費用対効果の判断ではないでしょうか。レンタルでも、式場と提携しているショップで気にいるものがあれば、費用も抑えつつ満足を得られる可能性もあります。
ここでオーダーとレンタルの具体的な違いを、今一度確認しておきましょう。
相場感はあまり差はない
タキシードをオーダーで作ると、5〜10万円で充分足ります。もし15万円も出せば生地も仕様も最高品質のものが作れるでしょう。
一方レンタルでは、こだわらないレベルでも5万円ほどはかかります。しかも一回きりです。こだわって少しランクの上のものや有名サロンのものなどを選ぶと10〜15万円、場合によっては20万円を超えるケースもあります。
このように相場観はあまり変わりません。しかし、レンタルは1回きりですが、オーダーは自身のものになります。ここが重要なポイントです。もう少し詳しく見ていきましょう。
どちらを選ぶのか判断の基準
貸衣装は既製品なので、外国製、なかでも中国製が多いです。どこか古臭いシルエット感であり、素材感も耐久性重視でポリエステルだったりします。また、万人受けするためにデザインもシンプルに作られています。
一方、オーダーは技術的に信頼できる国内縫製であり、デザインにも個性を出せます。少しコストは上がりますが、好きな素材とデザインとサイジングで、自分のものになるのです。
さらに、タキシードを持っていれば、将来にフォーマルシーンの機会があれば使えます。また、ちょっとしたパーティでジャケットだけをデニムに合わせて使うといった、着回しも楽しめるでしょう。
もう1つ例を挙げますと、実はタキシードを仕立てて、その後着ることがないならスーツにリメイクすることが少しの費用で可能なのです。気に入った生地のタキシードが、ハレの日やビジネスシーンに着れるスーツに生まれ変わります。
もちろん、今後着る予定のない方や、あまりこだわりがない方はレンタルでも十分でしょう。費用対効果や将来また着ることがあるかどうかといった視点から、どちらを選ぶのか判断しましょう。
オーダーメイドの種類
オーダーメイドと一口に言っても種類があります。パターンオーダー・イージーオーダー・フルオーダーです。それぞれをもう少し詳しく解説していききましょう。
パターンオーダー
パターンオーダーは、簡単に説明すると既製品をある程度調整して作るものです。あらかじめ型紙が決まっていて、グレーディングといってサイズ展開(既製品と同じサイズ)もされています。
サンプルを試着してお客さんの一番近いサイズを見極め、そこから袖丈やウエストなどの簡単な調整をして、製品化します。
価格は既製品に近いため、3種類のオーダーの中ではもっともリーズナブルです。期間も2〜3週間程度と、さほどかかりません。価格3万円ほどから作れます。
イージーオーダー
イージーオーダーは、お客さんの体をきちんと測って型紙を作ります。最近ではCADに計測した数値を入力して型紙が作られるので、職人が作っていた時代よりもコストは下がっています。
仮縫いはありませんので、採寸をするスタッフの技術によって出来栄えの良し悪しが左右されます。出来上がったものに不具合があれば、当然手直しもされますし、場合によっては作り直しもあり得ます。
コスト的には、同じグレードの生地で比較した場合、フルオーダーよりも安く、パターンオーダーよりは高くなります。相場は5万円ほどからです。
フルオーダー
フルオーダーはもっとも手間をかけた作り方です。生地選びの段階で、お客さんの要望も聞き、そこから型紙を引きます。
仮縫いがおこなわれ、細かい部分の修正が入ります。そのあと仕立て上げなので、最初の採寸から2ヶ月以上、場合によっては半年程度かかることもあるのです。タキシードのフルオーダーの価格は、安くても10万円以上で、生地や仕様によっては20万円以上することもあります。
オーダーメイドの流れ
ここではコストや期間、クオリティの費用対効果のバランスがよいイージーオーダーを例にとって、注文から納品までの流れを見ていきましょう。
店舗での打ち合わせ
まず、最初は店舗での打ち合わせです。用途や費用、デザインや素材の希望をヒアリングする段階です。
作業が始まってからリクエストの後出しをすると、作り手側が困ってしまいます。上記以外で何かリクエストや気になることがあれば、全てこの段階でしっかりと伝えておきましょう。
デザインの決定、採寸
客側のリクエストを聞いて、ショップ側が提案をします。用途に合う生地をピックアップ、説明をしてもらって最適なものを選びましょう。デザインも同様に、説明を受けた上で納得いくものを選びましょう。
デザインが決まれば採寸です。採寸にも2つのアプローチがあり、普通はその両方を行います。1つめはヌード寸法と呼ばれる、身体の実寸そのものを測る作業です。メジャーによって各部位を測ってもらいます。
次に、その数値を元にサイズサンプルを試着して、どのような具合かを見てもらいます。変なシワができないか、できるとしたら何が原因かを見極めて、型紙を作る段階で不具合をカバーできるように体型補正を加えるためです。
納品
採寸後は、決められた期間を待ち、納品となります。配送してもらうのではなく、なるべく足を運んで、受け取る前に試着して確認しましょう。
もし違和感がある箇所があれば、遠慮しないで伝えて、補正をしてもらわなければなりません。後になればなるほど、お互いに気まずくなるので、気になることはその場で伝えましょう。
まとめ
結婚式用のタキシードに関して、レンタルとオーダーの比較をして見てきましたが、いかがでしたでしょうか。総合的に考えて、レンタルよりはオーダーのほうが満足できると考えられますが、もちろんケースバイケースです。
自身がどこまでこだわるか、どの点での満足や利便性を重視するのかで決めるとよいでしょう。
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